新幹線の切符を購入したが、予定がなくなってしまいキャンセルする必要が出てきた・・
実は新幹線の指定席券は一度であれば別の便に変更可能です。
なので、変更はよくするが、キャンセルはあまりしたことがない人も多いと思います。
しかし、変更どころか予定そのものがなくなってしまった場合は、キャンセルするしかありませんね。
この記事では、購入方法ごとにキャンセル料金を解説します。
キャンセル期限については以下の記事をご覧ください。
列車が発車した後にキャンセルするケースは少ないかと思いますので、今回は列車発車時刻後のキャンセルの説明は省略し、
列車発車時刻前のキャンセルに絞って説明します。
正規運賃で購入した場合のキャンセル料金
まず、基本的に、JRではキャンセルという言葉を使わず、払い戻しという言葉を使います。
意味は同じです。
公式サイトや予約サイトのポリシーを確認される際は、「払い戻し手数料」の項目をご覧ください。
この記事では、一般的に馴染みの深いキャンセルという言葉を用います。
新幹線の切符は以下の二種類で構成されています。
- 乗車券
- 特急券
駅の窓口で購入する場合は、上記の二枚の切符が発券されます。
（一枚にまとめられて発券されることもあります。）
窓口で購入した切符をキャンセルする場合、手数料は乗車券と特急券の二枚分かかることになります。
JRのキャンセル料金の規定は以下の通りです。
- 乗車券
- いつ払い戻しても220円
- 特急券
- 自由席の場合…いつ払い戻しても220円
- 指定席の場合…出発日の2日前までは340円、
出発日の前日から出発時刻までは特急料金の30％
出発日の2日前までは、指定席を予約してキャンセルする場合、手数料は220＋340＝560円になります。
数百円レベルです。
そこまで高額というわけではないですね。
しかし、出発日の前日になってしまうと、金額がグッと上がりますので注意が必要です。
前日のキャンセル料金例
東京ー新大阪の正規運賃は乗車券8,910円、特急券5,810円です。
これを前日にキャンセルすると、手数料は220＋5,810×30%＝1,963円になります。
前日からは、特急券分が特急料金の30%とかなり割高に設定されており、痛い出費になります。
約2,000円ですから直前のキャンセルにはかかりお金がかかりますね。
予定がどの程度早く判明するかにも左右されてしまいますが、できることなら遅くとも2日前までにキャンセル処理をしましょう。
えきねっとで購入した場合の払い戻し
えきねっととは、JR東日本が運営するインターネットの新幹線切符予約サイトです。
キャンセル料は席別に以下の通りです。
- 自由席の場合
- 0円
- 指定席の場合
- 出発日の2日前までは340円
- 出発日の前日から当日までは特急料金の30％（最低340円）
金額は窓口で購入した場合の特急券分のみのキャンセル料金と同じです。
なので、トータルで見ると、窓口で購入するよりも乗車券分の220円分安くすみます。
また、えきねっとでは、自由席を購入した場合、キャンセル料金は発生しません。
通常の切符とは別に「えきねっと特典」という払い戻しや変更で優遇が受けられる商品もあります。
「えきねっと」で成立したお申込みのうち、JR東日本、JR北海道および北陸新幹線のエリアで利用区間が完結する予約（東武鉄道や伊豆急行などの会社線へ直通する予約も含む） に限り、インターネットからの変更の回数や払戻手数料について優遇が受けられる特典を「えきねっと特典」といいます。
えきねっと特典を利用した切符の場合、キャンセルがいつかにかかわらず手数料は一律320円です。
例え当日にキャンセルした場合でもこの値段なので、かなりお得です。
スマートEXで購入した場合の払い戻し
スマートEXとは、JR東海・JR西日本が運営する、東海道・山陽新幹線の切符予約サイトです。
キャンセル料は以下の通りです。
- 自由席の場合
- 320円
- 指定席の場合
- 320円
なんと、いつキャンセルしても一律で320円です。
窓口やえきねっとは当日や前日だと高額なキャンセル料金がかかりましたが、スマートEXの場合は直前のキャンセルでも手数料が安くすみます。
直前キャンセルの場合はかなりお得ですね。
スマートEXでは、エクスプレス予約という仕組みで安く切符を買うことができます。
エクスプレス予約で購入した場合は、手数料は以下の通りです。
- 切符受け取り前
- 自由席の場合…220円
- 指定席の場合…340円
- 切符受け取り後
- 自由席の場合…220円
- 指定席の場合…出発日の2日前までは340円、
出発日の前日から出発時刻までは特急料金の30％
通常予約では、切符の受け取り前でも受け取り後でもキャンセル料金は変わりませんが、
エクスプレス予約の場合、切符を一旦受け取ってしまうと違う手数料体系になってしまうのでご注意ください。
e5489で購入した場合の払い戻し
e5489とは、JR西日本が運営している、新幹線の切符予約サイトです。
いいごよやくと呼びます。
e5489では切符の「特典あり」と「特典なし」でキャンセル手数料が変わります。
e5489では、山陽・九州・北陸新幹線、JR西日本・JR四国・JR九州・JR東日本エリアで完結する特急、急行列車（一部快速列車含む）を通常のきっぷで予約した場合、「特典あり」のきっぷとなります。
上記以外の切符、例えばJR東海エリアの駅が区間に含まれてしまう切符は「特典なし」になります。
「特典あり」の切符は変更回数やキャンセル手数料で優遇を受けられます。
ただし、「特典あり」の場合でも、一旦切符を発券してしまうと「特典なし」扱いになり優遇措置を受けられなくなります。ご注意ください。
- 特典あり
- 乗車券…220円
- 特急券…340円
- 特典なし（特典あり切符の受け取り後含む）
- 乗車券…220円
- 特急券…出発日の2日前までは340円、
出発日の前日から出発時刻までは特急料金の30％
特典なしの切符の手数料は窓口購入の場合と全く同じになります。
一方で、特典ありの場合は、窓口購入と比べて直前でも安いです。
まとめ
新幹線の切符のキャンセル料金について解説しました。
切符を申し込む方法によって料金形態が異なりますので、ご注意ください。
インターネット予約サイトだと、手数料の優遇が受けられる商品が多くあります。
キャンセルのリスクがある場合は、そういったサービスをうまく活用して万が一の際の出費を抑えられるようにできるといいですね。
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