地元から離れて遠方で暮らしている方にとって痛い出費の一つが帰省費用です。
お盆や年末年始などの旅行シーズンには馬鹿にならないほど高い出費になります。
という疑問をお持ちの方向けに、高い帰省費用を節約する方法を解説していきます。
以下の記事では、帰省の際の注意点を解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
帰省費用は高くつく
年末年始、ゴールデンウィーク、お盆など、旅行ハイシーズンに帰省している方も多いと思います。
多くの人がお休みになる土日祝日、旅行ハイシーズンは交通費はとにかく高くなりがち。
特に、飛行機のチケットは利用が集中する曜日は非常に価格が高くなります。
この記事では帰省費用を少しでも安く抑えるために役立つ方法をケース別に詳しく紹介していきます。
ケース | オススメ方法 |
---|---|
休みをある程度コントロールできる | 休暇をとって移動日をズラす |
とにかくお金を抑えたい・移動に時間がかかってもOK | 格安交通手段を使う |
ある程度は節約しつつも快適に旅したい | パックプランや早割などを利用する |
休暇をとって移動日をズラす(休みをある程度コントロールできる方向け)
個人的に一番オススメなのはこれです。
移動日を利用が集中する曜日からズラすだけでかなり費用を抑えられます。
特に航空券は需要が高い曜日は、利用が少ない曜日に比べ金額が驚くほど高く跳ね上がります。
- 往路便(行きの便)・・・休暇の前の日や初日(金曜日・土曜日など)に利用が集中し料金が高くなる。
- それらを避けて日曜日〜木曜日を行きの移動日にするのがオススメ。
- 復路便(帰りの便)・・・休暇の最終日や休暇明けの翌日(日曜日・月曜日など)に利用が集中し料金が高くなる。
- それらを避けて火曜日〜土曜日を帰りの移動日にするのがオススメ。
休みをある程度コントロールできる方は、
行きか帰りの移動日のどちらかでいいので、利用が集中する日を避けて有給休暇を取得し、その日に移動してしまうのがオススメです。
移動日を1日ずらすだけで、結構安くなります。
実際にエアトリで2022年のお盆の帰省を例にとって調べてみました。
東京(成田空港)ー愛媛(松山空港)のLCC含めた最安の航空券料金を調べてみたところ
- 8/11(祝日・木)出発 23,420円
- 8/10(水)出発 17,410円
- 8/9(火)出発 13,440円
上記のように最安金額は休暇日からずれるにつれ安くなる傾向がみて取れました。
休みをある程度コントロールできる方は、利用が集中する日を避けて休みをとって移動するのがオススメです。
格安交通手段を使う
とにかく費用を安く抑えたい方、移動に時間がかかっても大丈夫な方には格安の交通手段の利用がオススメです。
個人的には青春18きっぷと高速バスの二つがオススメです。
青春18きっぷ
青春18きっぷとは
青春18きっぷとは、全国のJR線の普通列車(快速も可)の自由席に乗り放題の乗車券のこと。
1枚で5日間JRの列車を自由に乗ることができます。
青春18とありますが、年齢に関係なくどなたでも利用できます。
価格は12,050円ということで、1日分はたったの2,410円。
JR線が通っている場所であれば、全国ほぼどこへでも行くことができます。
東京からだと、始発から列車に乗る場合、終電まで乗り継げば1日で北は青森、西は新山口まで到達可能。
片道2,410円で東京から最長で青森や新山口まで行けると考えるとかなりお得ですね。
デメリットや注意点は以下の通りです。
青春18きっぷのデメリット
- 18きっぷは5日分の乗車券なので単発の帰省だと使いきれないことも
- 乗車区間によっては快速電車がなく、移動にかなり時間がかかることがある
- 地方のローカル線は列車の発車頻度が少なく、駅で長時間待つハメになることも
以下の方にとってはかなりオススメです。
- 複数人で帰省する方(1枚を複数人で使用することができる)
- 帰省の合間にどこかに途中下車して旅行しつつ移動したい方
- 移動に時間がかかってもいいからとにかく安く帰省したい方
青春18きっぷはJR駅のみどりの窓口や指定席券売機で購入できます。
高速バス
高速バス は他の交通手段と比べてとにかく安いのが特徴。
東京大阪間では片道だいたい5,000円くらいで利用でき、
新幹線の正規料金15,000円と比べると片道10,000円程度安く抑えられます。
デメリットや注意点は以下の通りです。
高速バスのデメリット
- 移動に時間がかかる
- 例えば東京博多間は12時間以上。このように場所によっては半日以上かかることも。
- 快適さは他の交通手段に比べ劣る
- 足元が狭く、長時間座っていると疲れる、夜行バスではなかなか眠れないということも。
遠方への移動だと、同じ席に座りっぱなしの時間が長い割に、そこまで安くならず、あまりコストメリットがないかなと感じます。
個人的な感覚では、高速バスを利用するなら600km以内くらいがオススメです。
東京からであれば北は青森、西は島根くらいです。
私は、学生の頃はたまに高速バスを利用して四国の地元に帰省していましたが、あまり快適ではなく移動時間が長いので今は全く使わなくなってしまいました。
一方で、
移動手段や快適さにはこだわらずとにかく費用を安く抑えたいという方にとってはオススメです。
楽天トラベル高速バス予約 から高速バスを予約すると、楽天ポイントが溜まってお得に利用できます。
パックプランや早割を活用する(ある程度は節約しつつも快適に旅したい)
ここからは、ある程度は節約しつつも快適に移動したい方向けの節約方法を紹介していきます。
移動方法を飛行機と新幹線の二つに分けて解説します。
- 飛行機
- 格安ツアーを利用する
- 航空券比較サイトを利用する
- 早期購入割引を利用する
- 新幹線
- 新幹線ホテルパックを利用する
- ぷらっとこだまを利用する
- 早期購入割引を利用する
飛行機編
まずは飛行機編です。
格安ツアーを利用する
多くの予約サイトや旅行代理店では、航空券とホテル宿泊がセットになったパックプランを取り扱っています。
予約サイトだと、
実は、このパックプラン、ホテル代込みなのにも関わらず、航空券のみを正規料金で購入するよりかなり安くなることがあります。
なので、帰省の初日だけホテルに泊まり、二日目以降は実家に泊まるようなんて取り方もできます。
当然料金に1日分のホテル代が上乗せになりますが、飛行機だけ単体で予約するよりも安くなることがあります。
ただし、タイミングによってはあまり安くならないこともあるのでしっかり事前に調査をしておくことが重要です。
2022年7月時点で、8/11出発8/13戻りで大人2名のプランを探してみたところ、
- じゃらんパック・・・142,00円(8/11一泊つき)
- JAL公式サイト・・・155,480円
と、約13,000円安く予約できる結果となりました。
航空券比較サイトを利用する
複数の航空券情報をまとめて比較できるサイトがあります。
比較サイトを駆使して一番安いチケットを探すのもオススメです。
エアトリやエクスペディアが有名ですね。
これらのサイトでは、独自のルートで各航空会社のチケットを仕入れて販売しています。
ケースバイケースですが、正規の運賃よりも安いケースが多いです。
出発・到着地、日時を入力すると即座に利用できる航空券の候補が表示されます。
各航空会社の様々なプランを一覧化して、どれが最安か一目瞭然でわかるので、非常に便利です。
また、ANAやJALなどの一般航空会社ではなくLCCなどの格安航空会社を利用する手もありです。(大手と比べてサービスに制限は多いが安く利用できる。)
あまり手厚いサービスを求めない人にとっては良いと思います。
早期購入割引を利用する
多くの航空会社が、早く予約するほどお得になる早期割引を行っています。
かなり安く購入できるので、あらかじめ日程が決まっているのであれば早割の利用がオススメです。
例えば、JALでは、75日、55日、45日、28日前までの予約に対しそれぞれ割引プランを用意しています。
75日前(ウルトラ先得)予約は非常にお得で、日によっては通常料金の半額以下で航空券を購入することができます。
早期購入割引利用のデメリット
基本的にはどの航空会社も早期割引で購入した航空券の変更はできません。
変更したい場合は、一旦取り消しして、条件を変更して再購入する必要があります。
取消手数料は高く設定されており、注意が必要です。
なので、変更の可能性があるなら早期割引での購入はあまり推奨できないです。
一方で、帰省の日程が明確に決まっていて変更の可能性が低いのであれば、非常にオススメです。
新幹線編
続いては新幹線編です。
航空券と比べ、新幹線のチケットは安売りされることが少なく、安く手に入れるのは難しいです。
ここからは新幹線のチケットを安く入手する方法を紹介していきます。
新幹線ホテルパックを利用する
飛行機と同様、新幹線も宿泊とセットになったツアープランを用意しているところがいくつかあります。
(ただし飛行機と比べると取り扱っているところは少ないです。)
例えば、 日本旅行
ホテル代込みなのに新幹線チケットだけを正規料金で購入するより安いことがあります。
航空券のツアーのところでも触れたように「旅行期間中の一部だけ宿泊する」ということが可能です。
日本旅行 では、旅行日程の一部だけ宿泊できる旅程を組むことができます。
ただし、
- 利用人数は2名以上
- 旅行日程は最大6日間
という制限があります。
もちろんタイミングによってはあまり安くならないこともあるのでしっかり事前に調査をしておくことが重要です。
以下の記事では、楽天トラベル経由で日本旅行の新幹線パックプランを利用する方法について詳しく紹介しています。
ぷらっとこだま
ぷらっとこだまとは
ぷらっとこだまは、JR東海ツアーズが販売している旅行商品です。
東京新大阪の区間を通る東海道新幹線「こだま」に安く乗車することができます。
時期によって変わりますが、1,500円〜5,000円ほど安く利用できます。
デメリットは、乗車時間が長いことです。
のぞみやひかりと比べて停車駅が多く、その分時間が長くかかります。
ひかりであれば東京新大阪間を2時間30分で乗車できるところ、こだまでは4時間かかってしまいます。
また、予約変更はできず、変更したい場合は一旦取り消しして条件を変更して再購入するしかありません。
時間がかかってもいいから新幹線で安く帰りたい という方にはオススメです。
JR東海ツアーズのウェブサイトから購入できます。
早期購入割引を利用する
JR東海が運営している新幹線チケット購入サービスには、早期購入の割引商品があります。
これらを利用して早期割引で安くチケットを購入することが可能です。
- スマートEX(西日本エリアをカバー)
- 出発日の21日までに申し込むことで、チケットを安く予約できます。
例えば、東京新大阪区間の片道チケットは正規料金の2,350円安。 - 予約後も柔軟に日程の変更が可能です。
- 出発日の21日までに申し込むことで、チケットを安く予約できます。
- えきねっと(東日本区間エリアをカバー)
- 最大で40%オフでチケットを入手することができ、とてもお得です。
- 予約後も柔軟に日程の変更が可能です。
旅行の予定がある程度決まっているのであれば、各サービスで早期購入割引を利用して早めに購入しておくのがオススメですね。
以下の記事でえきねっとの早期割引について詳しくまとめています。
以下の記事では、新幹線のチケット購入でお得にポイントを貯める方法を解説しています。(東日本エリア向け)
まとめ
地元から遠方に住んでいる方にとって、帰省費用はとにかく高く、痛い出費です。
場所によっては、ハイシーズン時に交通費が1人5万円以上かかるところにお住まいの方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。
今回はケース別に節約方法を紹介しました。
また移動する時間に余裕がある方、とにかく費用を安く抑えたい方は、
「青春18きっぷで途中下車しながらゆっくり帰る、高速バスを利用して格安で移動する」のもオススメです。
ある程度は節約しつつも快適に旅したい方にとっては、
「パックプランや早割利用など、安いプランをしっかり調査」しましょう。
今回の記事で紹介したことを参考にしていただき、今回からぜひ帰省費用を節約してみてください。